円安(えんやす)と円高(えんだか)は、日本円の価値が外国通貨(特に米ドル)に対してどう変動しているかを表す言葉です。
ざっくり言うと、「円安=円の価値が下がる」、「円高=円の価値が上がる」です。
為替レートの例
- 1ドル=100円 → 1ドルを買うのに100円必要(基準例)
- 1ドル=150円 → 円安(円の価値が下がっている)
- 1ドル=80円 → 円高(円の価値が上がっている)
円安・円高で何が変わる?
円安(円の価値 down↓)
- 輸出企業に有利:海外で売ったドルを円に換えるとたくさんの円になる
- 輸入品が高くなる:海外から買う原材料や商品が円換算で高い
- 海外旅行の費用が高くなる
- 外国株や海外資産を持っている人は円換算の評価額が上がる
円高(円の価値 up↑)
- 輸入企業や消費者に有利:海外から買う商品や原材料が安くなる
- 輸出企業には不利:ドルを円に換えると少ない円にしかならない
- 海外旅行の費用が安くなる
- 外国株や海外資産は円換算の評価額が下がる
円安・円高が動く理由(主な要因)
- 金利差(日本より米国の金利が高いと円安になりやすい)
- 景気・経済指標(GDP、雇用統計など)
- 金融政策(日本銀行やFRBの方針)
- 国際情勢(戦争、災害、貿易摩擦など)
円安の影響
日本株
- 輸出企業(トヨタ、ソニーなど):有利(海外売上のドルを円に換えると利益増)
- 輸入企業(食品輸入業者など):不利(原材料が高くなる)
米国株投資
- 保有米国株の円換算評価額が上昇(1ドルの価値が高くなるため)
- 米国株を新規購入するには円が多く必要(買いづらくなる)
円高の影響
日本株
- 輸入企業(小売、外食など):有利(輸入コストが安くなる)
- 輸出企業:不利(為替差損で利益が減る)
米国株投資
- 保有米国株の円換算評価額が下落(1ドルの価値が下がるため)
- 米国株を新規購入しやすくなる(円の価値が高い)
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