円安のときに米国株へ投資するのは、チャンスもあればリスクもあります。
円安時に米国株投資をするメリット
① 為替差益の可能性
- 円安がさらに進むと、保有する米ドル建て資産の円換算価値が増える。
- 例:1ドル=100円で買った株が値動きしなくても、為替が120円になると円での評価額は20%増える。
② 米国株は長期的な成長力が高い
- 米国は世界最大の経済規模・イノベーション力を持ち、長期的に株価が上昇してきた歴史がある。
- 為替+株価上昇のダブルで利益を得られる可能性。
③ 高配当ETFや配当株でのドル収入
- 米国高配当株やETFから受け取る配当はドル建て。
- 円安が続けば、同じドル配当でも円換算額が増える。
円安時に注意すべき点
① 為替の逆転リスク
- 今後円高に戻ると、株価が上がっても円換算で利益が減る可能性。
- 特に円安のピーク付近で買うと、この影響を受けやすい。
② 為替手数料
- 円→ドル、ドル→円に替える際に数十銭程度の為替スプレッドがかかる。
- 頻繁な売買だとコストが積み重なる。
③ 高値掴みリスク(株価面)
- 米国株がすでに高値圏だと、為替差益より株価下落のダメージが大きくなることも。
④ 税金の二重構造
- 米国株の配当は米国で10%源泉徴収され、日本でさらに20.315%課税(確定申告で一部還付可能)。
- 為替差益は株式売却益に含まれ、課税対象になる。
対策と戦略
- 一括ではなく分散購入 → 為替の影響を均すために定期的に少しずつ買う(ドルコスト平均法)。
- 円貨決済よりもドル資金で運用 → 旅行や米国ETFの配当再投資など、ドルをそのまま使う機会があれば、為替変動の影響を減らせる。
- 為替チャートを意識する → 短期売買をする場合はドル円のトレンドも確認。
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