国内の高配当株ポートフォリオを作るときは、配当利回りの高さだけを追わず、配当の安定性と成長性も重視するのがポイントです。
投資目的と方針を決める
まずは「なぜ高配当株に投資するのか」を明確にします。
・安定的な配当収入を得たい→連続増配・減配しない銘柄を重視
・資産の長期成長も狙いたい→配当利回り+業績成長の両立銘柄を重視
・短期で配当利回りを確保したい→高利回り+財務健全性を重視
銘柄選定の基準を設定
目安はこんな感じです
項目 | 推奨基準 | 理由 |
配当利回り | 3〜6%程度 | 高すぎる(7%以上)と減配のリスク大 |
配当性向 | 30〜60%程度 | 無理のない配当水準か判断 |
財務安定性 | 自己資本比率40%以上 | 倒産・減配リスク低減 |
過去の配当履歴 | 減配なし3年以上 | 安定配当の証 |
業種分散 | 5〜8業種に分ける | 景気変動リスク分散 |
業種の分散
国内高配当株は「銀行・商社・通信・インフラ・エネルギー」に偏りやすいので、意識的に分けるのがおすすめ。
例(業種分散の一例)
- 商社(伊藤忠・三菱商事など)
- 銀行(三菱UFJ・三井住友など)
- 通信(KDDI・NTTなど)
- エネルギー(INPEX・ENEOSなど)
- インフラ(東京電力配当復活時や電力系REITなど)
- 機械・製造(小松製作所など)
- 食品・医薬(キリンHD・武田製薬など)
組み入れ比率の決め方
・均等配分:各銘柄に同額投資(初心者向け)
・利回り加重:高利回り銘柄に多め(配当収入重視)
・業種ごとに均等:業種リスクの分散を意識
ポートフォリオ例(国内高配当株)
※2025年時点の参考例(利回りは変動します)
銘柄 | 業種 | 配当利回り(目安) | 配当性向 |
三菱商事 | 商社 | 約3.4% | 35% |
伊藤忠商事 | 商社 | 約3.0% | 33% |
KDDI | 通信 | 約3.2% | 43% |
NTT | 通信 | 約3.5% | 36% |
三井住友FG | 銀行 | 約4.0% | 40% |
INPEX | エネルギー | 約4.8% | 35% |
小松製作所 | 機械 | 約3.5% | 35% |
武田製薬 | 医薬 | 約4.4% | 60% |
→この組み合わせで平均配当利回り3.7〜4.0%程度
(年間100万円投資なら年間約37,000〜40,000円程度の配当)
メンテナンス
・年1〜2回、決算発表後に財務と配当状況をチェック
・減配や業績悪化があれば入れ替え
・配当再投資で雪だるま式に配当額を増やす
まとめ
まずは投資目的や方針を決め、自分が何を重視したいかを明確にしてポートフォリオを作り、色々な業種に分散投資することでリスクを分散を意識しましょう。また、年に1、2回メンテナンスを行い確実に高配当を受け取れるポートフォリオにしていきましょう。
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