株式投資をするうえでよく出てくる PBR・PER・ROE・ROA について解説します。
1. PBR(Price Book-value Ratio:株価純資産倍率)

- 計算式:株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
- 意味:企業の純資産に対して株価が何倍で評価されているかを示す。
- 目安:
- 1倍以下 → 株価が純資産よりも安い(割安とされやすい)
- 1倍以上 → 資産価値以上の評価を受けている
2. PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)

- 計算式:株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
- 意味:企業の利益に対して株価が何倍で評価されているかを示す。
- 目安:
- 低い(例:10倍程度) → 割安とされやすい
- 高い(例:30倍以上) → 将来の成長期待が織り込まれている
- 業種ごとに平均が異なるので、同業他社と比べるのがポイント
3. ROE(Return on Equity:自己資本利益率)

- 計算式:当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
- 意味:株主から預かった資本をどれだけ効率よく利益に変えているかを示す。
- 目安:
- 10%以上 → 優秀とされやすい
- 低い → 株主資本をうまく活用できていない可能性
4. ROA(Return on Assets:総資産利益率)

- 計算式:当期純利益 ÷ 総資産 × 100
- 意味:会社全体の資産を使って、どれくらい利益を稼いでいるかを示す。
- 目安:
- 5%以上 → 効率的とされやすい
- ROEよりも「借金などを含めた全体の資産効率」を表す
まとめ
- PBR:資産に対する株価の割安度
- PER:利益に対する株価の割安度
- ROE:株主資本の効率性(株主目線)
- ROA:総資産の効率性(会社全体目線)
👉 PBR・PERは「株価の評価指標」
👉 ROE・ROAは「企業の収益性指標」
この4つをセットで見ると、「株価は割安なのか?」「会社は効率よく稼げているのか?」 を判断できます。